男の麻雀ポリシー > 【330】 『マーク・02 アガリ逃し・選択ミス後の対処』〜「ない展開」であがったヤツを警戒

【330】 『マーク・02 アガリ逃し・選択ミス後の対処』〜「ない展開」であがったヤツを警戒

 ・「ない展開」であがったヤツを警戒
 ・アガリ逃しや選択ミスがあった場合でも諦めない
 ・しかし、まず考えることはこの展開を利したヤツを警戒すること

アガリ逃し、選択ミスがあった場合は、諦めたり落ち込んだりするより前に次の対処法を考える。
「本来あり得なかった展開」を利したやつを警戒する。
また、逆に「本来あり得なかった展開」で損したやつは大体マシーンになる。

■ 展開読み例

東発での手パイ。
まず配牌を取って考えた作戦としては、ポイントもレートも低いのが二人、ポイントが高いのが一人。
オレもポイントが高い。

レベル差を考慮して前者二人をC、後者をAと仮定すると、対面と上家がC、下家がA。

ざっくりだが、Cが3人いればカオスになるので1人の台頭もあるが、
C2人が仕掛けても潰し合いになる展開が濃厚、A2人は正攻法でOK。
極端に言えば、AはAだけをマークすればよい。
Cはアガっても振り合いの決着になりがち、Aは先行したら振り込まない。
デフォルトの展開読みはこんな感じだ。

これを踏まえれば、手牌は字牌をそれほど絞らなくてよく、手牌が伸びやすい形にしておくべきだ。
鳴かれてもC二人はつぶれるし、Aに鳴かれたらそのときのみ対処法を考えればよい。

しかし、第一打の2m、8mがちょっと中途半端だった。素直に発を切っていれば、
23m88mと、中張牌で手を作れと言わんばかりの牌の寄り方。
ちょっと慎重に発を絞りすぎたのがやや裏目。

6巡目に出た2枚目の白をポンしても良かったが、まずまずの牌の寄りだったので動かず。
動かないこと自体は悪くないが、それにしてもこの後の対処が優柔不断だった。

ハンパに白を対子落とししてしまって、頭がなくなり、テンパイを逃す。
その直後に、本来のロン牌の7sが出る。しかも高目だ。
リーチに行ってたら展開も違っただろうが、不要な7sを処理されてしまった。

ああ!もしこれで他があがったらそいつを警戒だな、と思い、
この段階で、ここは振り込まないようにしようと心がける。

この展開を利したのは上家。
オレが7sであがっていれば、この9sでのあがりはなかったわけだ。
オレがリーチをかけていたら、
下家は23mを切ってくるか、79sのフリテン塔子を嫌ってくるか、
南の暗刻から1枚外すかのいずれかだろうから、
この9sでのアガリはほぼなかったわけだ。(7sを切ればロンだし。)


ここで失敗したことは事実だが、こんなところで諦めるわけにはいかない。


こんな展開読みで、次に警戒するのはCの上家の親。
この親に対しては慎重に対処する必要がある。
先行されたら止まらないかもしれない。

親の捨て牌が3巡目に6p。
一色手はなく、対子手でもなさそう。

てことで4巡目、キモの3sをチー。
最初から親に手が入るだろうという前提の早仕掛け。
ここ一番だけは動いていいだろう。

早いピンフ、下の三色、チャンタっぽい捨て牌。
1sが7sよりも後なので、下の三色かチャンタ系と見た。
ドラが2pなので三色ならヤバイ。

ドラ2p、赤5sを食い取った。とくにドラの2pは親のキモだろうと思っていたのでここであがれる感触があった。
4mは片アガリだが、58p引けば、タンヤオ確定だからあまり気にしてない。
フリテンになっても単騎などに切り替えが効く。

これで下家がすでに切っている4mを再び掴んでオレにマンガン放銃。
A一人を2連続放銃の展開で潰した感があり、上々の東場。

これでAに対するケアはしばらく緩めても良さそう。
しかし、親の上家は無傷なので、これからの出方には注目が必要。
親番で26オール、2000オールとツモって2本場でマギレが起きた。
素人C2人がいたので、この展開は想定の範囲内だったが、
ここで地獄の赤5p単騎に受けずに失敗。4sがいかにも山にいそうだったからつい…
強気に5p単騎ダマなら下家から出ていた。

こんな微妙な単騎待ちはダマが定石だろう。
役があるのだから無理にリーチすることはない。
どっちでもあがれるという展開読みなら別だが、対面のうんこ仕掛けで場が紛れているし、
失敗したときが目も当てられない。
2件リーチに平静を失った対面から、バックの発は切りたくない、ドラの北は切りたくない、
でも2件リーチ、どうせなら端牌ということで、9mが出て上家のロンあがり。

仮に4s単騎に受けてもダマで対処していれば、おとなしく対面は発を対子落とししてきたかもしれなかった。
ややパニックになった対面からこぼれた上家のアガリ。

ホントなら、下家のトビで終わっていたハンチャン。
また上家を警戒しなければならない。
結局上家を終始マークしていたので、楽勝だった。
下家のAは振込みマシーン。上家のCは3回上がって2着キープ。
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