男の麻雀ポリシー > 【272】 『男の2枚愚形・01 「12形」 【辺張形】 』〜好形作りのガン・12m2pからは単独辺張否定の1mを切る

【272】 『男の2枚愚形・01 「12形」 【辺張形】 』〜好形作りのガン・12m2pからは単独辺張否定の1mを切る

『男の2枚愚形・01 「12形」 【辺張形】 』
 ・辺張塔子は好形作りのガン。
 ・変化に乏しく最後まで2枚分の領域を占拠して手牌を圧迫する。
 ・両面まで渡るのに2手もかかる。
 ・尖牌が入らない限り、愚形のまま。
 ・12m2pからは単独辺張否定の1mを切る。
  単独2p残しのほうがスムーズな好形作りが出来る。
 ・嫌ってる最中にフリテンになっても構わずフリテン形で残す。
  フリテンは手牌作りの過程で解消すればいい。
  解消できなければ嫌うか、ツモれそうならフリテンリーチでOK。
  78のフリテンは端受けなので河から残り枚数を読みやすい。
  河を見て引き戻せるかを判断すれば良い。
 ・125pからは3フォローがあるのでさっさと12pを嫌う。
★使用上の注意
 ・12形を嫌うのは手材料が揃っているときに限る。
 ・メンツ計算上、塔子が足りてない時は辺張でも残す。
 ・中盤以降は嫌わずに残す。即リーチもあり。
 ・親の足止めリーチ用には嫌わずに残す。
愚形パターン
12形
89形

孤立した辺張ほど厄介なものはない。男の2枚愚形の筆頭だ。
向聴とは便宜上の言葉、こだわりすぎると毒。
目先のテンパイはアガリ逃しにつながる。
辺張含めた向聴数はカウントしないのが原則。

巡目が早いほど辺張は嫌っていくべき。
なお、辺張の払い方としてはフリテン残しも考慮して1→2の順が基本。
対子指向なら逆でいい。

■ 超基本:嵌張>辺張

モンド杯5#26 東1
なぜに嵌張より辺張を残す?

ここは落としで問題ないだろう。
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■ 序盤なら辺張は落として、単独2・8牌のクッツキを狙う

モンド王座3#01 東1
南家。

はまだ切らないとして、何を切るか?
を切る。

辺張よりも単独へのくっつきのほうが大事。

これは序盤の好形作りの基本。

親ならペンチャン残すこともあるが。
ツモって聴牌。

待ちでリーチをかけて

ツモ、裏3の12000だった。
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■ 8m89sなら9sを切る

ここからのどちらを払うか。

切りはツモが塔子のロス。落としはツモが1面子のロス。
これだけを考えると当然切りとなる。
しかし、好形残しを意識すると、最後までが残ると苦しい。

そもそも、が好形作りのガン。
は単独ならで両面が出来るから悪くない。
しかも受けがの外マタギの受けになるから思っているよりいい。
の形からはをズバリ引かないとダメで、引きに余程の自信がない限り邪魔になる。
からの変化を考えても、
ツモツモと両面への渡りにも2手かかる。
両面に変化したところで、待ちの両面はそれほど優秀ではない。
そこで、からを切っての形にするとどうだろう。
これなら両面受けになるツモツモ(フリテンだが)の両方に対応できる。
フリテンというルールの縛りから、
を切ったらすぐにを切りたくなるが錯覚だ。
それだけでなく、嵌張受けの両方のツモにも対応できる。
の暗刻で裏目のフォローがきくのは別として、

から切るとしたら、を切る。これが好形残しの技。
実は1枚ののほうが、2枚のよりも存在価値が高いのだ。
辺張を一つ持っているよりも
2種のくっつきに対応できる単独中張牌2枚のほうが手牌が伸びる。
と、フリテン含みのを持っているのはイヤなもんだが
それは一瞬の出来事。
例えば、ここにをツモってくれば一瞬にしてフリテンの恐れのない2種のクッツキに備えられる。

図でも、から払っていればマンズのフリテン地獄に陥らなくてすんだ。
というネックの辺張が先に出来たおかげで、このザマだ。

内に伸びる色には注意しなければならない。

からのヘクリと
からのヘクリが祟ってアガリを逃す。

この2度の裏目がアダになり、親に26オールをツモられる。
まあ振り込まなかっただけマシだ。

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■ 12p2sなら1pを切る

左記手牌から何を切るか?

を切ってと残す。
狙いは引きの両面を作るところにある。
この段階でフリテンは気にしない。

カンが埋まって切り、が暗刻って切り、
そしてがくっついて聴牌。
辺張に固執しているとこの聴牌は組めない。

即リーチしてを討ち取った。
の辺張を残していたら以下の聴牌になっている。

このリーチだと追っかけリーチとはガチ勝負で負けていたかもしれない。

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■ 128sなら1sを切る

これなんかはいい例だ。
を払ってのクッツキを残し、イッツーを見る。
ドラがだからを引いたらホンイツは見切って面前のイッツーに。
くっつかなかったら、ホンイツに渡っていく。ホンイツなら鳴きもアリ。
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■ 12558m1256pなら1mを切る

上記のようなからはを切る。
萬子の辺張にはのフォローがある。

裏目のを引いたらを切ってのフリテンを残すのが基本。
→ここになどを持ってきたらを切って
と浮かせて両方のくっつきに備える。
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■ 289mなら9mを切る

配牌からから切り。。。
の形のほうが遥かにいいだろ。
そんなにフリテンが怖いか?
2巡目に引いてペンで即リー。。。

親でもないのに。。。掛かりすぎだろ。
の形にもの形にもなっていた。。。
結局をツモってきてアガリ逃しの直後に、下家のツモアガリ。
の形でリーチだったろうが、それでも展開が違っていたかも。
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■ 辺張を払って孤立中張牌を残す意識を持つ

からの選択でを切った。
厚い打ち方でいいだろう。はまだイッツーをみてるので払わない。
ここは一貫性のある打牌をしてほしかった。を切ってしまった。
の選択で愚形含みのを払いたいところ。
イッツーは厳しくなったのでを払い、
ソーズならのくっつきを残すのがいい。
ピンズならを残して、
引きの3面待ちへと渡っていって欲しかった。
赤2に目を奪われてペンが残ったままリーチに踏み切った。

あがりたい手なんだから、出来れば好形でリーチしたかった。
まあ妥協してのリーチになってるところだろ。
ペンのリーチは最悪やな。
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■ 125pからは12pはもっと早く切れる

このを残して切りは地味だが、なかなか出来ない選択。
が対子になればタンヤオに渡れるのでから切る。
のフォローがあることを考えての一打だろうが、これは厚い。
フォローがない場合は、捨て牌2段目に入っているので
この選択はリスクが高く、を切るべきだろう。
捨て牌のはいかにももったいないけどな。。。
からの切りだったが、この段階での辺張塔子を払っても良かった。
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