単独の役牌でも重なりを狙うことにより、アガリへの距離を縮められる。
『手役センス【役牌編】・01 男の役牌重なり狙い』 |
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「役牌1枚の重みは愚形の辺張に勝る」 「ションパイは重ねに行く、1枚切れは見切る」 ・タンヤオ含みの愚形ノミ手は老頭牌を落として役牌の重なりに賭ける ・ドラの固まった愚形はリーチよりも役牌の重なりに賭ける ・2枚構成の辺張よりも重ねれば1面子見込める役牌のほうが高価値 ・熟牌(1枚切れ)は重ね期待薄、重ねても残1枚が深かったらアウト ・だから熟牌は不要な牌がなければ見切って合わせ打つ ・ションパイは絞りも兼ねて重ね狙い |
ツモ ドラ |
まず、メンツ計算について、 暗刻で1メンツ、軸で1メンツ、で1メンツ、どちらかが頭となるのだが、 上記手牌の場合、がタンヤオの邪魔をしている。 のどちらかを引き込むのがハードルが高い。 萬子がうまくメンツになったとしても、のシャボが最終的な待ちになったら上がれるかどうか怪しい。 ならばの対子落としを落として楽になってしまおう。 の縛りから開放して、食い仕掛けがきく断ヤオに渡れるほうがスピードに乗れる。 断ヤオ牌を集めながら、の重なりを狙う。 断ヤオ牌が伸びるか、三元牌が重なればメンツ計算が成り立つ。 が1枚切れなら誰も持っていない可能性が高く、なお残す。 役の特急券である1枚の役牌のほうが価値は大きい。 それに、他に対子で入っている場合は相手の聴牌までのスピードを遅らせることができる。 ツイているときも、ポンされると流れが変わるは合わせ打ちが正着打だろう。 役牌を残す効果は重なりだけではない。 他に対子で入っている場合は相手の聴牌までのスピードを遅らせることができる。 相手に入ってる場合は絞りになり、入っていない場合は重なりが期待できる。 |
ドラ | ドラ3で是が非でもあがりたい手。 こうゆう手の場合は役牌の重なりに賭けるのが一番早い。 この中では、の辺張を払う一手だ。 裏目のをツモってもの形でフォローがきく。 |
上記手牌は、役牌の重なりを狙った亜空間チー。 1面子もない手で、ツモもきかず、アガリも遠そうだったので、奇手に出てみた。 この3つのどれかが重なる流れならアガリに向かう。 それ以外は動かない。 |
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結局、が重なって、ポンして、最終的にドラのをツモった。 親の手は進行が止まったみたいでとりあえず成功。 |
親番でバラバラの形からとりあえずをポン。 | |
役牌3枚残してを切っているが、 役牌は重ならなければ鳴かれる可能性大、重ねれば武器になるので、 この二向聴の形でこの選択は悪くない。 もちろん三元役が遠い狙いだ。 |
さて、何を切るか? | |
ここはを切る。 は両嵌の種ではあるが、 がドラだからの両嵌からはどうせ切る。 こんなクソよりも4枚ある役牌のどれかを重ねたいところ。 は1枚切れで重ねるのは厳しいが、よりは価値があるのでまだ持つ。 |
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首尾よくを重ねてアガリに一歩、いや半歩近づいた。 では、ここでは何を切るか? |
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ここは切りでいいだろう。 からの引きで両嵌が出来たところで所詮愚形だから。 それよりもいまだションパイののどちらかを重ねたい。 首尾よく重ねれば、この門前では遅そうな手で、 鳴いてスピードアップが図れて52まで狙える。 |
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次巡にを引いたが何を切るか? | |
ここは今出たばかりのを合わせておく。 もうの重なりは見ない。 重ねたとしてもラス牌が山に深かったら致命的だからだ。 それよりもまだ受けのほうがマシ。 |
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そして2巡後にをツモ。 ここでは何を切るか? |
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対子が4組になったので七対子をみつつ、 の重なりをまだ見込む切りがいいだろう。 なにしろが場に3枚切れだし、があるので受けのフォローは残る。の形は2度受けだが、チーできるところなのでまだ切らない。 |
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をポンして二向聴。そしてを重ねることに成功。 はドラなのでまだ切らず、2度受けを嫌う切り。 が1枚切れが1枚見えなので対々はほぼ見ない。 筒子はで形使い受けにする予定。 |
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をポン、をチーして聴牌。 2巡後にが出て5200のアガリ! 配牌からしたらアガリはキツかったが、 わずか2枚の役牌にパワーを貰ったアガリだ! 2枚から6枚の2面子に進化するのだから、役牌パワーはでかい。 |