男の麻雀ポリシー > 【042】★『男の間合い見極め・08 男は緩手を打たない』〜男の緩手とは?

【042】★『男の間合い見極め・08 男は緩手を打たない』〜男の緩手とは?

『男の間合い見極め・08 男は緩手を打たない』〜男の緩手とは?
 男の緩手とは?

 1)勘依存の打牌をすること
 2)煮詰まった局面での聴牌崩し
 3)リーチでトドメを指さない
 4)意味のない見逃し

 ・「あれもこれも欲しい」は麻雀では緩手となる。
  どこかで「あれかこれか」を選ばなければならない。
  見切りをつけるタイミングを見落とさないようにする。

■ 局面により変化する打牌

ラス前で2着目。
親で平場で26オールツモ、1本場は39をラス目からアガり、
2本場は29をトップから直、3連続アガリの上り調子。
ダントツだったトップと約12000点差まで詰め寄った。
続く3本場。456の三色を狙っているところへ、とピンズが伸びてきた。
巡目との兼ね合い、「男の迷いを断つ手順の原則」から、
ここはのトイツ落としで柔軟に構えた。

ここで、を切るのは勘依存で、勝負ポリシー的に緩手にあたる。

567のタンピン三色が理想。この段階で仕掛ける気はない。

運悪く、を引いて先に両面が埋まってしまった。
序盤ならピンズかマンズの3面形を一旦崩して受けを固定し
アタマ待ちに切り替えるところだが、

この状況で切り聴牌崩しは、勝負ポリシー的に緩手にあたる。

ここはもう10巡目、
しかも2枚目のが場に切れた直後だったのでを見切り、
トップ目の現物単騎の仮テンに受けた。
トップ目がを切っていれば単騎の仮テンに受ける。
トップ目がを切っているので
待ちになったらリーチする。
でもリーチするつもり。

ラス目の下家からリーチがかかったが、
すぐにを引いて、待ちになったので即リーチ。

ここでリーチの現物だからといってダマにするのは、勝負ポリシー的に緩手にあたる。

リーチしたときに考えていたのは、
見逃すのは下家からが出た場合のみ。
裏が乗らないと2着で終了することになる。ピンフのつくならトップなので、下家からでもアガる。

全て見逃してツモにかければ下家を飛ばして終了できるが、
ここで見逃すのは、勝負ポリシー的に緩手にあたる。

安目だが下家から一発で出たのでとりあえずアガった。とうとうトップ目に立つ。

結局、この半荘はどうなったかというと、4本場、上家がリーチ。

下家から着順の変わらない出アガリをしてオーラスを待たずにラストだった。

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■ 「あれもこれも」は緩手

モンド王座2#10 東1
何を切るか?
これは切りでいいだろう。

ダイレクトにを切ってもいいが、

がちょっと重いので、この巡目、の好形は残して

からほぼ切られるを先に切っておく手はある。
次の巡目、ツモで何を切るか?
ツモ切り、これはないだろ!

これぞ、「ザ・緩手」ともいうべき一手。

一気通貫も三色も全ての可能性を残したいのはわかるが、

ここでシャンテン数を落とすのは緩手以外の何者でもない。

最終形がのシャボも悪くない。

ここはを切ってイーシャンテンに取る一手だ。
すぐにツモ。

聴牌を逃してしまった。
親に手が入っていて突っ張って来ていたので

高目を捕らえていた可能性が高い。
もたもたしてる間に3件からリーチが入る。
それでもまだ聴牌が入らない。
結局、3件目のリーチ裏1が勝つ結果になった。

緩手が生んだ2600だった。
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■ 「隙がない」と「余裕がない」の違い

名人戦2#02 東2
何を切るか?
ここでの切りリーチは「隙がない」のでなく、
「余裕がない」だけだ。言い方を変えれば「掛かり過ぎ」。

11巡目でもツモ切りの聴牌トラズが正しい姿勢だ。

ツモでより良い聴牌を組める。

ツモは仮聴取り、ツモは聴牌トラズだ。
次巡にすぐツモで待ちでツモっていたし、
ツモでも出和了りできていた。
で南家のダマ満に掴まったのは当然の因果だ。

結局トップ目をまくられ2着だった。
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