男の麻雀ポリシー > 【018】 『マーク・01 男の攻守両用の構え』〜マーク者の不要牌でメンツを構成する

【018】 『マーク・01 男の攻守両用の構え』〜マーク者の不要牌でメンツを構成する

 ・トップ目やマーク者の不要牌を受けにする。
 ・例えば、親が序盤に辺張を嫌っていたら、その辺張は親リーチに備えて残す。
 ・攻守を兼ねる便利な戦法だ。

【マーク者の不要牌を受けにするメリット】

1) マーク者がリーチをかけてきたら廻りやすい。

2) マーク者が不要牌&その周辺を掴んだら切ってくる可能性が高いので直撃が狙い易い。

マークしている相手の不要になりそうなところでメンツを作る。
塔子選択で迷ったら親の捨て牌をみろ!

具体的に述べると、こうなる。
トップ目・親が序盤でを切ったら → で待てるような手順を踏む。
トップ目・親が序盤でを切ったら → の外跨ぎで待てるような手順を踏む。

直撃を狙うためだけでなく、マーク者から攻撃されたときの防御も兼ねている。

使用上の注意
1) ドラがの場合の序盤の切りはドラ対子の場合があるので注意!
2) トイツ手はこの限りでない!
3) 下家の仕掛けに対しては逆の発想で切る!

■ 親の現物を残す意味

【南1局南家1巡目】

 ツモ ドラ

から何を切るか?

メンツ計算すると、最も不要なのはだが、
マークしている親が第1打に、を切ったとすると、は残したほうがいいかも。
と引いて、のノベタンでリーチかけた場合、
親の不要牌の可能性が高いで待てるからな。

それに、親りーが掛かった場合1巡の安全が買える。

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■ 親リーに備えて親の現物塔子2枚残し

この手、二つの辺張嫌うならのほうやで。
頭として使いたいのはだからから切る。
は親が嫌ってるから残してリーチがかかったときの2巡のアンパイに使えるだろ。
かなり便利だで。

嫌っても一枚で塔子のフォローが出来るから切ったんだが、
それよりも親に対する受けを考えたら逆に嫌ったほうがいい。
ここはせっかくの判断材料があるのだから、形だけじゃないところ。

いよいよ親からリーチ。ここで一発でが切れるか?
から落としていれば、
仮に親リーが入ってもが自然な手順で落とせるので、
このあとの手の進め方はラクだった。
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■ 読みの基本姿勢・序盤(4巡目くらいまで)の捨て牌が基準

他の序盤の捨て牌をチェックしてみる。
親から順番に。

親:2p8p2s 南家:9p8p3m 北家:9m4p

親:
1)2p8p2sの周辺は使ってなさそう。
2)4〜6の牌を中心に持ってそう。
3)ションパイの白を切っているので変則でない。
4)早いタンピン系か。

南家:
1)ピンズの上、3mの周辺は使ってなさそう。
2)一色手ではないがソーズが厚そう。

北家:
1)9mの周辺は使ってなさそう。
2)4pの切りが早いのでやや警戒。
・単純に4p周辺が不要なほど早い。
・手役絡み:三色、イッツーのペン3p7p受け。
・赤絡み:445(赤)pからの4p早切り。

実際はこうだった。

親:
1)2p8p2sの周辺は使ってなさそう。→○
2)4〜6の牌を中心に持ってそう。→○
3)ションパイの白を切っているので変則でない。→○
4)早いタンピン系か。→○

南家:
1)ピンズの上、3mの周辺は使ってなさそう。→○
2)一色手ではないがソーズが厚そう。→○

北家:
1)9mの周辺は使ってなさそう。→×(使ってた)
2)4pの切りが早いのでやや警戒。→×
・単純に4p周辺が不要なほど早い。→×
・手役絡み:三色、イッツーのペン3p7p受け。→×
・赤絡み:445(赤)pからの4p早切り。→×


北家は序盤から手が整っているほど早くわかりずらかったが
他は概ね当たっている。

人間のファジーな選択のわりには、
かなりの高確率で手牌構成が透けるのは特筆だ!


一応手格好からは678の三色が本線だが、
ソーズは嫌ってピンズの、特に上のほうに寄せるとよさそう。
実際にソーズの7sはすでにジュンカラだった。
ネックのソーズが最後まで埋まらずに上家のアガリ。

いいときは薄いソーズでも埋まってピンズ待ちで先行リーチか、
カラ待ちが残っても4sの筋で出てきたりするもんだが。

ここまで細かくみる必要はないが、塔子選択の際には確実に役に立つ。

親が1巡目に9pを切ってきた。
自分の手牌にも9pがある。

こういう9pは切らないで残す。

おそらく親は9pの廻りを持っていない。
ということは裏を返せば78pが山にいるということ。

序盤の捨て牌は山に生きている牌のヒントになる。
序盤であればあるほど孤立牌である可能性が高い。

また、9pを持っておけば親リーチの安全牌になる。

4巡目くらいまではなるべくマーク者の捨て牌の廻りで
面子を作るように心がける。

残す孤立牌の基準はこんなところにある。
4巡目。

親の1sだけは赤があったため早切りされたが、
9p1pの周り、789123pは案の定持っていない。

また、下家は1mの切りが早いので、123mを持っていない。

対面の4s9s切りから、23456s789sを持っていない。

これらは、手牌を構成するうえで重要なヒントだ。

9pを残したおかげで、ピンズが2面子に伸びそう。
そして面子選択でカン3sを嫌う。

親が3sを切っているが、きられたのが中盤なので
ここを残す意味はあまりない。

それよか69s受けがいいだろ。
36m受けは単純に両面だから残す。

ピンズをさらに3枚引いて3面子構成になった。
結局理想的な聴牌。

うっかりリーチしそこねた。

配牌は149pしかなかったピンズがここまで伸びるとは・・・
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■ 聴牌ぶっ壊してトップ目の現物待ちにロックオン!

トップ目で、俺がマークしまくりの親が切ってきた、絶好の狙い目だ。
の4枚好形は大事にするか。

こんな腐れ変則3面待ちなんぞぶっ壊してやるわ。
とりあえず、他のザコは無視して親の捨て牌狙いだ。
ちょっとちょーしこかれてるから、これ以上こかれたらたまらんわ。

ここで聴牌に取らなかったのは親の切りを見ての決断。
この現物か跨ぎ筋で待ちを作りたい局面。

ピンズはが全て有効牌だ。
ツモでも三暗刻が出来る。

ここは手材料が整っていてチャンス。
だからキッチリと上がれる待ちか、高い手をツモるかに限定だ。

引いてズバリ思惑通りテンパって、ザコから出たが余裕でスルーだ。
あくまで理想は親が不要そうなまわりの牌でのトップ目の直撃。
次にいいのがマンガンツモでのトップ目の親被り。
ドラの暗刻被りなんかは別に痛くないし、狙いではない。

ザコがリーチ。そして親が追っかけてきたので、
ツモってきたをアンカンして追っかけリーチ。

これで「中張牌暗槓=+6符で点パネ」なので、
の4符にあと2符つけばテンが跳ねる。

つまり、「ロン」or「ツモ」でテンパネする。

ここではテンパネ狙いがメインじゃないのでリーチ後に考えればよい。

当初の狙いどおり直撃をGET。
チョーシこいてっから狙われるんだよ。
これ、最初の聴牌でも親の10巡目のであがってるじゃねーか!と思うなかれだ。
オレの先行リーチなら親は降りるかもしれないし、
ダマな2600+3本場と安いのでダメージにならない。
追っかけでリーチ棒2本出て追っかけリーチしやすく、
しかもカンしての高目ならテンパネして、ウラドラなくてもほぼマンガン。
ロンなら嵌張受けに取れるので60符で7700、ロンなら50符で6400)

3本場と合わせて合計約1万点の収入だ。

あっさりひとまくり。意外と簡単だろ。

材料があるときは工夫しろ!

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■ 直撃を狙うためのトップ目の不要面子作成

条件局は形を先に決め受け入れの幅を広げる。
フリテンになってもリーチでねじ伏せる。

【オーラス29900点】トップと19900点差の2着目

倍満ツモれば100点差でトップ。
ラスで親番の東家は7700点しかない。
3着北家とは17000点以上差があり、跳満ツモられても変わらない。

普通なら、2着で御の字のところ。
しかし上記の場況と手牌・順目を考えて倍満を狙う価値ありと見て、ここでを切った。
そして、純チャン三色なら、できればピンズのにしたい。
なぜならトップ目がを3巡目に切っている。
を残してたのはそういう理由。
この切りの残しが生きることになる。

たとえば、先にが入って、カン待ちなら直撃も狙いやすい。
だから、ペン依存の純チャン三色にはしなかった。
首尾よくとツモって、フリテンになったが即リーチ。
(1順待った形だが、リーチボタンを押しそびれただけ)
高目のを先にツモって無事100点差のマクリトップ。

あ、因みにをまたツモってもツモ切りだぜ。 ここまできたら当然ツモ専。

言うまでもないが。

トップ目は「倍満をツモられなければトップ」
と思っていたことだろう。

そこで倍満作るのが「男の勝負伝説」。
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■ トップ目の不要な字牌を残す

東ラスで、トップ目は2局連続アガリの直後の親番。

この場況ならトップ目の親のツモをずらす1鳴きを入れた。
打点もそこそこなので仕掛けとしては悪くはないだろ。
ドラのは親が切っているので、ギリギリまで持っててもノープロブレム。
対子になればと振り返る。

そして上記手牌が一つの分岐点。
三色も見えているので、ドラのはリリースしても良さそうだが…

ここではを払った。
親がを切っているので受けを残しても良さそうだったが。。。

なぜそうしたかというと、三色は不確定、
最悪失敗こいて引いてしまっても暗刻なので親にはを切り易い。
は親が切ってるドラだから最悪単騎でもよいと思ったからだ。
ドラ単騎なら高目安めなしのマンガンになるしな。

で3900直撃よりもドラ単騎でマンガン直撃のほうが効果は高い。そう考えたのだ。
男の勝負の姿勢としても、仮にこれで悪い結果になっても、
を切って直撃アガリを逃すよりかは遥かにいい。

戦略的かつ、勝負ポリシー的な残しだ。

結局を引いてドラを離すことになってしまったが、この姿勢がよかった。

親にロン牌のが回り、出てくる展開になった。
これを直撃でロンでわずかながら逆転。
をあのタイミングで切っていたら、
上家のをチーして三色のテンパイに取っていたから、
は上家に流れることになる。
そうなると面子に組み込まれてしまって、出てこなかっただろう。

それにツモが変わればおそらくトップ目は放銃を免れていただろう。

狙いので直撃したわけではないが、
勝負ポリシー&戦略が結果に結びつくと気持いいもんだし説得力が生まれるだろ。。。

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